40代 フツーのオバサンのファッション大研究!
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商店街ブティック体験記
何と、商店街のブティックで服を買ってみた!
スーツの下に着るシャツが、体に合わなくなってきたこと、
微妙にくたびれてきたこともあって廃棄。
遠出はできないし、これは商店街で買うチャンス!?
代替わりのを買いに行ってみる。
商店街に、ブティックと呼べる店は2軒。
A店とB店を見比べ、
B店の方が好みのテイストで、
どうやらA店の方は、顧客の年齢が若干高いよう。
どちらも、飾り気はあまりなく、外からはわからないけど、
店内の商品点数はかなり多い。
ブティックというより、メーカーのショールームっぽい。
接客してくれたのは、レジにいる女性じゃなく、
オーナーと思しき60歳前後の男性。
カジュアルなジャケットを着て、接客経験は長そう。
ゆるゆるジャケットを着た私を一瞥して、
サイズをぴたりと言い当てる。
「私もこの仕事、長いもんで」
いろいろ出してくれて、見比べる私。
値段を聞くと、けっこう高い。
Tブラウスといった、布帛とカットソーの中間みたいな服で、
1万5000円~3万円といったところ。
「すいません、私見る目がないんで、これ、その辺で3000円くらいで売ってそーに
見えちゃうんですよ」
と正直に言うと、
「お召しいただければわかります。カッティングが違うんです。それと生地。
このメーカーは岡山にあるんですが、こういうモノ作らせたら、日本一ですよ」
「最近、若い頃着てたような服は、みっともなくなっちゃうんですよね」
「同じようなシャツでも、体型によって着た感じが変わってきますからね。
まずそでぐりが合わないでしょう? 若い人の服は、平面的ですからね」
と言って男性が見せてくれたシャツには、
ちょっと見ではわからない意外なところに、微妙なダーツだの、切り替えだの、
私にはわからない小さな技が織り込まれていた。
「ほんの小さなことなんです。でも、これがあるために、
着たときに体にピタっと沿う。服が立体的ですから。
そういう服は、お召しになると、ヤセて見えますよ」
う~ん、ニクいこと言うじゃん。
この店にある服は全部国産だそうだ。
この商店街、明治時代からあるから、
この店も案外古いのかもしんない。
結局、スーツ以外にも使えそうな、
ちょっとシャリ感のある不思議な素材(でも綿100%)の、
少しデザインのある七分袖のカットソーにした。
値段は1万7000円!
この服は、多分生地が高いんだろうな。
もらいものの商品券が購入資金なのでまあよし。
一枚買うのに、あれもこれもしげしげ見て、
なかなか勉強になる。
着てみて外を歩いたら、
2人に「あれ? ヤセた?」
と聞かれて内心ニンマリ。
(単行本やってるんで、体重最高値に近い)
確かに、背中のニクが目立たない。
体の厚みを吸収してくれるようだ。
ただ、もうちょっとヤセると(今回もその予定!)、
「いかにもオバサン服」
に見えてきそうな気もする。
痛しかゆし。
ナチュラル服とブランド服
ナチュラル系の服の、一般ブランド系との相違点を考えた。
この手の服の特徴は、曲線の要素を排除していること。
フェミ的に言えば、男(の視線)を勘定に入れていない。
だから、男ウケはしないし、
男ウケすることに価値を見出す女にもウケない。
違う目で見れば、「成熟」を拒否した服でもある。
しかしだからこそ、着ていて気分がいいのかもしれないし、
このテイストを取り入れつつ、世間と折り合いをつける、
というのが40代女の知恵であろう。
関係ないけど
083ライター。
いつか使ってやる。へへへ。
商店街のブティック
そんな中で彼女が言った。
「以前は気にもかけなかった"商店街のブティック"が、
案外使えそうなことに、最近気づくようになってしまった」
これ、わかる~!
「○○洋品店」みたいな、カッポーギと分厚い靴下売ってる系の店じゃなく、何かフランス語の名前のついた、
そこそこしゃれた店構えの、
でも駅前商店街の中にあるそういう店。
以前は、
「こんなとこで服買う人いんのかしら」
といぶかっていたそういう店。
最近、そういう店のウィンドーを見ると、
まさに自分が着られそうな、ちょーどいい感じの服を、
人台が着ているのに気づくようになってきた。
等身大っていうの?
価格的には、有名ブランド服よりはやや安いものの、
まあそこそこの値段。
値段も等身大といえそう。
妹が言うには、
「そこのバイヤーとテイストが合えば、
スタイリストがついてるようなもんなのかもよ」
なんかそんな気がしてきた。
侮りがたし、商店街のブティック…。
『ナチュリラ』売れてんのね!
どの書店にも結構さしてあって、
駅前の大書店に行ったら、「売れてます!」のポップが。
版元支給のポップによると、読者からの反響が大きいみたい。
「こういうファッション情報が欲しかった」
「ブランドばかりのファッション雑誌は見飽きた」
などなど。
やはし、背の立つファッション誌に行きたくない、
あるいは行けない層というのが確実にあるのだ。
15日にはvol.2が出るのだそうだ。
類書も出ていて、それは何と宝島社。
その名も『リンネル』という、内田彩乃さんテイスト満々の本。
だがしかし、何度見ても、この手のファッションは、
肌が疲れて、背中に肉のついたオバサンが着ると、
あまりに痛々しい。
素敵だけどできないな、私には。
だが、背の立つ広告雑誌に反旗を翻す貴重な一派なので、
与することはしないまでもひそかに応援したい気はする。頑張ってね。