40代 フツーのオバサンのファッション大研究!
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サマータイム・ブルース2
「有力銀行の専務から、息子の姿を消したガールフレンドを探してほしい」との依頼を受ける。
しかし、その息子はアパートで射殺されており、しかも依頼人自身も偽名を使っていたらしい。
さらに、わたしは暗黒街のボスから暴力をうけ、脅迫された。背後に浮かぶ、大規模かつ巧妙な
保険金詐欺……空手の達人にして美貌の女探偵の初登場作!」
何か、最後の1行が萎えますが…
本シリーズで最初に、ヴィクが着ているものに関する記述です。
わたしはジーンズをはき、黄色い木綿のセーターを着て、
鏡のなかの姿を点検してから、きびしい目で合格点をつけた。
夏はわたしが一番きれいに見える季節である。
イタリア人の母からオリーヴ色の肌を受けついだおかげで、
日焼けするととてもきれいになる。
わたしは自分に笑いかけた。母の言葉が聞こえてくる。
「ええ、ヴィク、きれいよ――だけど、きれいなだけじゃだめ。
若い娘は誰だってきれいになれるもの――それより、
一人でちゃんと生きていこうと思ったら、頭を使わなきゃ。
そして仕事を持たなきゃ、専門的な仕事をね。働かなきゃいけないわ」
(『サマータイム・ブルース』ハヤカワ文庫)
ヴィクの服に対する最初の記述。
着ているものはごく平凡で、解説も長くはないのですが、
ヴィクの母親(元オペラ歌手で専業主婦)の、
娘を育てるにあたって彼女の考え方がうかがい知れる箇所です。
「きれいなだけじゃだめ」(きれいにするのは当たり前)
「仕事を持たなきゃ。専門的な仕事をね」(安定した職業の確保)
な~んか、思い当たるんですよね、
私たちの母親のスタンスが。
彼女らは必ずしも、
「稼げる男に嫁ぎなさい」
とは言わなかったと思う。
むしろ、「より稼げる男に嫁げなかった女」
として己を振り返ってのこの台詞だったのではないでしょうか。
80年代の娘として今、私は言いたい。
そんじゃ、結婚すんなって言ってるようなもんじゃないのよ~
未婚アラフォーの皆様、
あなた方は正しかった!!
COMMENT
このシリーズ オンタイムで読んでました。
最近は単行本の厚さがすごいので、読んでないです。…重くて…
カネコさんのお母様より、うちの母は少し上の世代だと思いますが、何がなんでも結婚しろ!とは言われてないなぁ。
母自身、結婚してよかった~とは思えなかったんでしょうね。
素直な私は、独身、子供なし。数年前までは 歳をとったわが娘の行く末が心配になったのか、結婚はしないのか?といってたけど、今更 結婚って…言われても…
ただこれから先を想像すると、正直、不安です。
どうすんの?わたし…
おっと、いかん!
久しぶりにヴィクシリーズ読んで 気合い入れるかなぁ。
独身が正解なのかはわかんないけど…ヴィクみたいに 戦う覚悟は必要かもね。
たまにいますよね、子供も育てて仕事もバリバリやって、はては選挙に出てダンナに裏方やってもらって国会に行っちゃうとかって人。
でも、ふつーの市民は、そういうわけにはいかない。自分の中で優先順位をつけて、どうしてもあきらめなきゃいけないものもあります。
どの道を取っても、先が見えにくいというのが女の人生の特徴では…
お~、やっぱりいた読者!
私は文庫で読んでたクチですが、
このシリーズにはあの頃励まされた、
という点では「同士」!?
まー既婚だろーが未婚だろーが、
あと30年も経ちゃー一緒なんじゃないでしょうかー
最後は一人!
敦子さんの覚えているヴィクのファッションって、
何でした~?
そうですねー、
何か一つ選択するたびに、
何か一つ、いや二つも三つも四つも捨てなければならないのが、
特に女性の場合ハッキリしてたりしますよねー
ということは!
「選んだ一つ」=「捨てた四つ」
という等式だったのか!?
あるいはそうじゃなかったにしろ、
そうなるようにつじつまを合わせないと、
何かソンした気になっちゃいます^^