40代 フツーのオバサンのファッション大研究!
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40代「大人かわいい」は可能か『ナチュリラ』
『ナチュリラ』(主婦と生活社、933円)は、『別冊美しい部屋 “かわいい生活。”』のスペシャルイスーという位置づけらしい。複雑な。
要するに『美しい部屋』(昔はひどい趣味のインテリアの本だったが、今はすっかりナチュラル雑貨系に)読者層を対象にしたファッションムックということだな。
雑貨好きさんにピッタリの内容で、しかもサブタイが「大人ナチュラルな着こなしのほん」である。「大人ナチュラル」。初聞であるが、先般の「大人可愛い」の伝であろう。
「ナチュラル」+「大人」。ちょっと期待しちゃうではないか。オバサンになっても、平澤まりこさん系のファッションはイケるのであろうか。
この本の最大の功績は、「プロのモデルを一人も使ってない」ということではないだろうか。出てくるのは、人気雑貨店のスタッフだったり、イラストレーターだったり、もちろんビジュアル的にある程度ふるいにかけてはいるのだろうけど、ごくフツーの人ばかり。
既存のファッション誌の困るとこは、グラビアが「服を美しく見せる」ものであって、「それを実際に着るフツーの人がどんなにちんちくりんに見えようが知ったこっちゃない」という点にある。身長180、体重50キロ台の美女が着たら、そらどんな服だってカッコよく見えるだろうが、同じ服を身長150センチ台、体重これまた50キロ台の人間が着ると、話は全然違ってくるんだもんね。
というわけで、モデルを使わず、ページによっては床に置いただけのコーディネート写真もあり、コストかけてないんだなって印象。ロケはしてるけど、雑貨店を大きく扱ってるから、広告取れてんのかもしんない。
ざーっと眺めた結論。
30代ならば、コレはアリであろう。というか現実、やってるよ30代ナチュラル。子育てママ、それもまじめで子育てにも一生懸命なフツーのママは、大半こっち派じゃないかなと思う。
だけど、やっぱしこれ、40代にはキツイ。
第一、 色がなさすぎる。
ナチュラル系、雑貨系のポイントの一つは、無彩色であることだと思うのだが、どのページもどのページも、コーディネートはほぼ「白・生成り・ベージュ・グレー・紺・黒」だけで構成されている。それはけしてキライじゃないんだけど、人のを見てるぶんにはいいんだけど、40代でコレやると、明らかにシミと皺が目立つし、きっと疲れて見える。
リネンとコットン、時々カシミヤという素材も、着心地的にはいいだろうけど、やっぱりリネンの面積が多くなるほどに、40代には寒々しい印象となるような気がする。
そしてシルエット。全体的にルーズな、ゆるーい着こなしで、体型のアラは見えにくいのだが、40代が着た場合これは、明らかなデブ隠しととられかねない。というか隠し切れないかも。
そんなわけで「大人ナチュラル」は、30代で年を止めてしまった(人から見て、だよあくまでも。自分だけそう思っててもダメよ)40代になら適用の範囲かも、と思われるが、私にはできないと思います。でも、このテイストを生かして次に行く、というのは是非チャレンジしてみたいところではあります。ハイ。