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 ネイヴィ・ブルーの絹のスーツ

白髪まじりの髪をソーセージ形にカールさせ、
赤と白のドレスを着て、そのドレスから二の腕の見苦しい
たるみをのぞかせている中年の秘書に、名刺を渡した。
わたしは前々から、三頭筋を引き締めるために
五ポンドのバーベルを持ち上げなくてはと思っていた。
今彼女の姿を見て、帰り道に<スタンのスポーツ用品店>によって
バーベルを何個か選ぶ時間はあるだろうかと考えた。
「マグロー氏に会う約束になっています」
「お名前は予定表にありませんが」
と彼女はこちらをろくに見もせずに、無愛想にいった。
わたしの今日の装いはネイヴィ・ブルーの絹のスーツ、
上はブルゾンである。
これを着るととびきり美人に見えるのだから、
もうすこし注目してくれてもいいではないかと思った。
きっと、わたしの三頭筋もたるんでいるせいに違いない。

「サマータイム・ブルース」P58~59

ヴィク、厳しい~~!
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 サマータイム・ブルース 服装2

P30
  車にもどり、現場を離れた。いずれ、黙って立ち去ったことで
  警察にうるさくつきまとわれるかもしれないが、
  今はとにかく、いくつかのことを整理する必要がある。
  二十一分で家に着き、
  ピーター・セイヤーの頭の光景を心から洗い流そうと
  時間をかけてシャワーを浴びた。
  白い麻のスラックスと黒い絹のシャツに着替えた
  ――それは生ける者たちの世界の中心部に自分をおくための、
  清楚で上品な装いだった。

  白い麻のスラックスと黒い絹のシャツ
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 サマータイム・ブルース食事シーン2

P27
  ちょうど正午になったので、休憩しようと決めた。
  近くのショッピング・センターにあったと記憶しているハンバーガーの
  <ウィンピー>は、ギリシャ風を模した涼しくて魅力的なレストランに変わっていた。
  わたしはおいしいかにサラダを食べ、シャブリを一杯飲んで、
  歩いてアパートメントへ戻った。

  かにサラダとシャブリ

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 サマータイム・ブルース2

「有力銀行の専務から、息子の姿を消したガールフレンドを探してほしい」との依頼を受ける。
 しかし、その息子はアパートで射殺されており、しかも依頼人自身も偽名を使っていたらしい。
 さらに、わたしは暗黒街のボスから暴力をうけ、脅迫された。背後に浮かぶ、大規模かつ巧妙な
 保険金詐欺……空手の達人にして美貌の女探偵の初登場作!」

何か、最後の1行が萎えますが…
本シリーズで最初に、ヴィクが着ているものに関する記述です。

  わたしはジーンズをはき、黄色い木綿のセーターを着て、
      鏡のなかの姿を点検してから、きびしい目で合格点をつけた。
      夏はわたしが一番きれいに見える季節である。
  イタリア人の母からオリーヴ色の肌を受けついだおかげで、
  日焼けするととてもきれいになる。
  わたしは自分に笑いかけた。母の言葉が聞こえてくる。
  「ええ、ヴィク、きれいよ――だけど、きれいなだけじゃだめ。
  若い娘は誰だってきれいになれるもの――それより、
  一人でちゃんと生きていこうと思ったら、頭を使わなきゃ。
  そして仕事を持たなきゃ、専門的な仕事をね。働かなきゃいけないわ」
   
  (『サマータイム・ブルース』ハヤカワ文庫)

ヴィクの服に対する最初の記述。
着ているものはごく平凡で、解説も長くはないのですが、
ヴィクの母親(元オペラ歌手で専業主婦)の、
娘を育てるにあたって彼女の考え方がうかがい知れる箇所です。

「きれいなだけじゃだめ」(きれいにするのは当たり前)
「仕事を持たなきゃ。専門的な仕事をね」(安定した職業の確保)

な~んか、思い当たるんですよね、
私たちの母親のスタンスが。

彼女らは必ずしも、
「稼げる男に嫁ぎなさい」
とは言わなかったと思う。
むしろ、「より稼げる男に嫁げなかった女」
として己を振り返ってのこの台詞だったのではないでしょうか。

80年代の娘として今、私は言いたい。

  そんじゃ、結婚すんなって言ってるようなもんじゃないのよ~

未婚アラフォーの皆様、
あなた方は正しかった!!


  

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 サマータイム・ブルース1

サラ・パレツキーの探偵小説シリーズ「ヴィク・ストーリーズ」のヒロイン、
ヴィクトリア(V.I)。
空手の達人にしてヤメ検私立探偵。
場末に格好だけの事務所を構え、
その電気代やら電話代やらも3ヶ月は溜める経営状態ながら、
誰にも助けを求めることのない「80年代的自立した女」。

そんなハードボイルドな彼女だが、
意外と衣装と食事に関する記述は詳細である。
これも、著者パレツキー氏の性向の反映であろうか。
ともあれ、この記述が、当シリーズにおける色彩となって物語を彩っていることは間違いない。

ここでは、「V.I」が何を食べ、
何を着ていたかを、抜粋によって明らかにしたい。

その1.

ハヤカワ文庫HMハ―2―1
『サマータイム・ブルース』

p21

  わたしの依頼人は東へ俺、ミシガン・アヴェニューに向かった。
  わたしは肩をすくめ、通りを亘ってアーニーの店に入った。
  店主はジョニー・ウォーカーの黒のダブルと、彼専用にとりわけてある
  サーロインを出してくれた。

食べたもの:
  サーロインステーキとジョニーウォーカーの黒のダブル


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