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 自分自身の問題点

服が悪いのではなく自分に問題がある、
ということはわかっている。
いや、体型のことじゃなくてね、ここは。

私は、たくさんのモノを持たないで暮らしたい、
と思っている。
それは、私が無欲恬淡とした人だからじゃなく、
私にはたくさんのモノを管理しきれないから。
モノを持つ能力、資質がないからだ。

たくさんのモノを持たない以上、
少ない、気に入ったモノだけを、
大切に長く使いたい、と思っている。
かつて憧れた「クマさんのヒトエ」のように、
いつか持ちたいと思っている「藍染のシャツドレス」のように。
あるいはキモノを着る人への転身を計れば、
それはいますぐにも実現するのではないか?

なのに私はそれを選んでいない。
それは、やっぱり"時代"というものに未練があるからだ。
時代の作り出す華やかな煩悩を、
存在しないもののように扱うことができないからだ。
だって私もまた、この時代の中に生きる一人なんだもの。

かつて自分は、つねに時代の沖にいて、
時代に取り残された人間だと思っていたけれど、
やっぱりそうじゃない、フツーの人だ。
仙人でも天才でもないんだからね。

で、今私がここで一人じたばたしているのは、
時代(モードに集約される)というものから逃げることもしたくないし、
でも自分のモノに対する姿勢も貫きたいし、
という二律背反のハザマなのだと思う。

この命題を解決することはそもそも可能なのか?
(だから大げさなんだって、いつも)
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 服を買う気がしない理由

洋服のイヤなところは、蓄積できないところ。
どんなに「いい服」だって、必ず賞味期限があって、
しかもそれが短い。
「一生モノ」なんて言うけど、
服に限ってはそれはないんじゃない?

若い頃、母が若い頃のコートを着ていたことがある。
そのコートは、注文服だった。
昭和30年代には、スーツやコートは基本、あつらえだったのだと思う。

今思い出しても、あれはいい生地だった。
どっしりつ厚いツイードで、
カラフルなネップに金糸も入っていて、
とても豪華な生地だった。
裏地はローズ色で、大きなくるみボタンがついていて、
縫製はとてもていねいなものだったと思う。

18の私が着ると、袖が短かった(古い服はなぜか皆そうだった)けれど、
違和感なく着れて、私はとても気に入っていた。

そういう服もあるのだと思う。

でも、あれは私が18だったから着れたのであって、
古着って、若くないと着こなせないと思う。
古着は、それがどんなにいい物であっても、
時代との齟齬を埋めるパワーがないと、
やっぱり違和感があるのだ。

洋服は(本当は和服も?)、はっきりと時代を内包するもの。
去年の服は、去年のメッセージを放っている。
ファッションの人たちは、だから去年の服を嫌うと思う。

わたしたちはそこまで感じはしないけれど、
洋服の賞味期限の短さには、正直とまどいを感じている。
「定番物」だってやっぱり、「その時代の定番物」に過ぎない。
「長く、大事に着たい」と思っても、
"衣料品"としては十分、長く大事に着ることのできる服であっても、
時代というものがそれを許さない。
そこに、服を買う気持ちが萎えてしまう原因の一つがあるように思う。
(どうせゴミになるんだしな‥)
でも、それこそが"モード"の本質なので、
それを受け入れるか否かという問題なのだよな。きっと。
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またちゃん
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ライター
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オバサンライター。ファッション誌の仕事したことはありません。ファッションセンスもありません。

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